セファランチンは円形脱毛症に効果的
セファランチン (cepharanthine) は、ツヅラフジ科の植物タマサキツヅラフジの根から抽出したアルカロイド、あるいはそれを含む医薬品で、抗アレルギー作用、血流促進作用、免疫機能増強作用、造血機能改善作用等があり、円形脱毛症・粃糠性脱毛症や白血球減少症などの治療薬として用いられている。
セファランチンの発毛効果は?
抗アレルギー作用があるので、
アレルギーやストレスなどが原因で発症するケースの多い円形脱毛症の治療には効果がある
と言われている。
ただ、AGA(男性型脱毛症)に対するセファランチンの有効性を検証した報告はほとんどないらしく、治療効果のある根拠も示されていないので用いられることはないようだ。
日本皮膚科学会が2010年に出した「男性型脱毛症診療ガイドライン」でも「根拠がないので勧められない」とされている。
フィナステリド内服、ミノキシジル外用とセファランチンを併用し、約4ヶ月で発毛効果があったという報告があるらしいけど、どれほどセファランチンの効果があったかどうかは定かではない。
セファランチンの入手方法と料金
セファランチンを入手するには皮膚科の医師に専門的な診断をしてもらい処方してもらう必要がある。
放射線治療中であれば保険適応になるが、それ以外では保険適応されない。しかし、安価な薬なので、自費診療でも使いやすい。
具体的な金額はクリニックによって異なるが、
一つのクリニックを例にあげると、1錠(1mg)を30円(税込み)で処方。
1日服用量は3~6錠なので、通常は1日分が90~180円、1ヶ月分が2,700~5,400円となる。
セファランチンの用法・用量
脱毛症の場合
通常、成人は1日1.5錠~2錠(主成分として1.5mg~2mg)を2~3回に分けて食後服用。
治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減される。
セファランチンの副作用と服用の際の注意点
基本的に安全性は高く、大きな副作用や問題点はないとされる。
- 胃の不快感を感じる
- 食欲が無くなる
- 稀に吐き気を感じるケースもある
- 妊娠または授乳中他に薬を使っている人は医師に要相談
※万が一、副作用の症状が出たら重い軽いに関わらず、医師に相談するようにしよう。